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油壺マリンパークへの道


湾岸線から横横に入ると、工業地帯の景色から一転、道は山の中を進んでいく。遠くへ来たような、そんな旅気分が盛り上がる。
横横は、三浦半島の背骨を抜け、終点馬堀海岸で再び海に出るわけだが、油壺へは衣笠インターで降り、三浦縦貫道路へと進む。

三浦縦貫道路は、2021年時点では三崎口の手前まで開通しているが、計画としては三崎口まで延伸し、さらに西海岸線という都市計画道路が油壺まで開通することとなっている。
この西海岸線、油壺〜三崎間はすでに開通しているのだが、油壺マリンパークから走ってくると交差点に青看がなく、見落としてしまったというのは余談である。
西海岸線の計画をみると、幻となった京急の三崎口〜油壺線と同じようなところを通るわけだが、もし、この西海岸線が計画通り開通したとしたら、京急の計画が中止になったのはなんだったのよ、ということになるような気もしないでもない。
三浦縦貫道路の接続する国道134号はいつも混んでいる印象で、今回も合流してから三崎への分岐となる引橋の交差点までは渋滞しており、新しい道路の建設となれば話しはかわるのかもしれない。
しかしながら、油壺まで計画通り京急が延伸していたら、油壺マリンパークの運命も大きくかわっていたのではないだろうか。
だが、バス停ですら、マリンパークの入り口まで延伸できたのは、わずか4年前、2017年のこと。
というところの話をきくと、京急は疲れちゃったのかね、という印象をもつ。

(記事では道路事情により今まで延伸できなかったとあるが、50年前なんてこんな感じの道ばかりだろって感じだし、むしろ自家用車がこの見通しの悪い道を行き来し、そこにバス停から歩く人がいるっていうほうが危険な気がするので、道路事情なんて表面上の言い訳に過ぎない気がする)

京急といえば、1980年代頃までは、イルカ飛んでる路線というイメージがあった(CMの終わりはイルカだったような記憶があるのだが、正しいのだろうか)。
油壺マリンパークの開業とともに、「マリンパーク号」を走らせ、誘客に努めていたわけだが、いつの頃からか、京急にとってマリンパークの存在意義は薄くなってしまったようである。
いま、京急利用での三浦の観光ルートに油壺マリンパークを組み込むことは、なかなか厳しい。油壺行って、三崎でマグロと思っても、直通するバス便が非常に少ない。城ヶ島に船で渡ろうにも、廃止されてしまった。オープントップバスが立ち寄ることもない。

渋滞のさなか、迂回路はないかね、とナビを見てみたものの、使えそうな道はなかった。
結局、ナビ通り、油つぼ入口(なんで「つぼ」が平仮名なんかね、違和感)の交差点まで行き右折したのだが、それが正解だったようである。
この油つぼ入口から油壺マリンパークまでの道。この道あってます?という雰囲気の道。
油壺バス停をすぎると、狭かった歩道はさらに狭くなり、道はさらに見通しの悪いS字カーブが続く。50年間、バスで油壺マリンパークに来ていた客は、こんな危なくて気分のなえる道を歩かさせられていたのかね。そらあ、客足も遠のくわ。と、到着前に、いろいろマイナス面を感じてしまったのだ。
開発が規制されているとはいえ、こんな道路状況を放置したままでは、住民としてもよくないと思うのだが。
油壺マリンパーク閉園後、新たな施設が開業するわけだし。

10時前に到着。ぎりぎりで満車になるところだった。




# by toyokaku | 2021-09-29 00:02 | 交通案内

油壺マリンパークが閉館するという件

2021年も引き続きそんな状況なわけですが…。

2021年3月に志摩マリンランド閉館(休止)というニュース。
生き物に詳しくて伊勢居住歴のある知人に、志摩マリンランドをお薦めされ、行こうと思っていたらこんな状況で旅することままならず、だったものですから。ショック。
そこへ飛び込んできたのが、京急油壺マリンパークが2021年9月30日をもって閉館というお知らせです。ええっ!
なにもこんな時に閉館せずとも、というか、こんな時だから閉館ということになってしまった、ということなのですが、
三浦は縁もゆかりもある土地なので、最後に今一度行きたいという思いが募りまして…。



なんとなく、家族で行きたかったんですよ。なぜ今まで行かなかったかといえば、KEIKYU OPEN TOP BUSに乗りたかったからなんです。あれ、年齢制限ありますから。待っているうちに、こんな状況になってしまったという悲しい事態。
そんなこんなで、学習という大義名分のもと、油壺まで行ってまいりました。
本来であれば、赤い電車に乗って、三崎や城ヶ島などほかの場所ともあわせて、巡りたいところですが、
公共交通機関の使用を控えるようお達しが出ておりますので、車にて油壺マリンパークに向かいました
(調べてみると、京急は三浦の観光に油壺マリンパークを考えていないのか、バス利用での周遊はなかなかハードルが高いのです)
快特 三崎口」を見慣れた身としては、油壺はそんなに遠いところというイメージがなかったのですが、いざ行ってみるとなかなか遠い。東京から80kmですから。
横横開通して久しいですが、横横なかったらどうにも時間がかかってたまらんですね。



# by toyokaku | 2021-09-27 10:45 | 水族館

四国のお得なきっぷでレンタカーを借りよう

アンパンマン列車スタンプラリーでは、駅レンタカーを格安で借りることができたため、足摺岬周遊の際、24時間車を借りて移動しました。
子連れ旅で長時間のバス移動は、不安があり、車を使うのが一番楽です。

JR四国に限らず、お得なきっぷには、同様にレンタカープランが設定されている場合も多いのですが、そのような格安プランの場合、設定されるのはSクラスという小さいクラスになることが一般的で、ここのところ、1リッターのヴィッツが用意されることが続いていまして、今回もそうでした。
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(奥のグレーのヴィッツもレンタカー。このヴィッツで旅行中の神奈川からきたというご夫妻に、見残しにて親切していただきました。ありがとうございます。)

ヴィッツの話は改めるとしますが、やはり四国内の移動は、都市間は鉄道が楽ですが、観光するとなると車があったほうが選択肢が増えます。
ただ、気をつけなければならないのは、とにかく狭い道が多いということ。国道であっても、すれ違いが困難なところが数知れず。それでいて地元車はブラインドコーナーでも突っ込んでくるわけですから、できれば運転したくないというか…。
今回の足摺岬周遊も、東側の道路は狭いところが何ヶ所もありました。20年くらい前にきたときに、路線バスがすれ違うために、なかなかの距離を素早くバックしたことを思い出しました。
だから、借りるならば、小さいくるまをオススメします。

2020年、JR四国では、四国満喫きっぷスペシャルという格安フリーきっぷを発売し、越境を自粛する旅道家の心をくすぐりまくったわけですが、そのきっぷが、12月時点で、四国満喫きっぷスペシャルプラス(名前長いな)として売られています。
価格は、特急も乗れて3日間10,500円で四国乗り放題。しかも、クーポンつき。プラス2,000円で、24時間レンタカーが借りられます。


# by toyokaku | 2020-12-24 08:00 | 交通案内

アンパンマン列車スタンプラリーの旅 2019 岡山で締め

さて、瀬戸大橋アンパンマントロッコは、終点岡山へ。
アンパンマンスタンプラリーの旅も終わりですが、最後にやることがあります。
それは、応募はがきにスタンプを集めた証明をもらうことです。
今回集めたスタンプは、12。アンパンマン列車は、ゆうゆうアンパンマンカー以外のスタンプを集めることができました(宇和海アンパンマン列車には、スタンプがない)。
岡山駅は、JR西日本の駅ですが、証明をもらうことができます。さらに、岡山駅のスタンプが押してあるとのぞみ賞の対象となります。よって、今回のアンパンマンスタンプラリーでは、4種類すべての賞の対象となりました。
そして、なんとまあ、のぞみ賞が当たりました!! まあ、4月に新幹線乗ってわざわざスタンプラリーしに来る人が少なかったからだとは、思いますが…。
ちなみに、四国の駅では応募はがきを出せますが、岡山駅では出せませんので、郵送となります(ずっと出し忘れて上士幌まで持っていってしまった)。

帰りは夜の新幹線なので、少々時間が。岡山といえば後楽園、そして岡山城。雨ですが、散策に向かいます。
岡山駅からは、バスで移動。駅前のバス乗り場がなかなかのわかりにくさで、やっと乗り場をみつけて並んでいたら、やってきたバスが誰も乗せずに出発しようとしているではないか。慌てて、運転手さんに駆け寄り、無事に乗ることができました。
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(回送中であることを丁寧に詫びるバス達)
(2023年に路面電車が駅前広場に乗り入れてくる計画なので、完成すればわかりやすくなっていることでしょう(期待))

岡電には、同じ両備グループの和歌山電鐵にいたたま駅長やニタマを描いたたま電車(路面電車)や、たまバス(路線バスと観光バス)が走っていますが、
この後楽園、夢二郷土美術館へ向かう路線に使われているバスは、猫は猫でも美術館のお庭番猫をデザインした「夢二 黑の助バス」。
外に49匹、中に38匹、黑の助が描かれているそうで、猫耳までついています。
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(いうまでもなく水戸岡デザインです。改造費は900万とか)

降車ボタンは、ニタマがデザインされていまして、何度も押そうとするうちの子。
この降車ボタン、押すと、鳴きます。
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「つぎ、とまるニャー」
大人だって押したくなるよ。グッズとして、この降車ボタン売っていたら買う。
とても優しい運転手さんでした。ありがとうございます。

後楽園は、4月も半ばでしたが、桜も見事な咲きぶりでした。雨なので、ゆっくり見るという感じではなかったのが残念でしたが、雨に濡れる桜も美しいものです。
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漆黒の岡山城も、雨模様のどんよりした空に、存在感をましていました。

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最後に、今度は路面電車に乗って、岡山駅へ戻ってきました。
実は、難航したのが、ここからでした。
新幹線に乗車するので、駅に近いところで夕食を、せっかくなので瀬戸内の美味しいものを、と思い、駅ビルや地下街で店を探したのですが、地元のものを出し子連れでもいけそうな店がほとんどないのです。
賑わっている東口側も、街の中心部ではないようで、飲食店が見つかりません。
しかたなく反対の西口に行ってみたら、こっちはもっとなにもないぞ。

ただ、飲食店が集まる一角があり、そのなかで、瀬戸内料理と書かれたお店がありまして、いざ入店。席もありました。
料理は美味しいし、居心地はよいし、時間もないのにうっかりのんびり。
このあと、ひとり、東口のコインロッカーまでダッシュ。慌てて、新幹線に乗車する羽目になりましたが、それでもちゃんと独歩ビールは買いましたよ。

(瀬戸内料理のお店、飛鳥という名前のようです。ゆっくり再訪したいなあ。)



# by toyokaku | 2020-12-23 21:02 | 交通案内

アンパンマン列車スタンプラリーの旅 2019 4日目  瀬戸大橋をトロッコで

4日目。あっという間に、最終日。
この日は、日曜日。高知の日曜日といえば、日曜市。
あいにくの雨模様でしたが、宿で傘を借りて、早起きして日曜市へ。
高知城へと続く追手筋において、土佐名産品から日用品まで、さまざまな店が出店します。特に土佐名産品は、なかなか高知以外ではお目にかかることができないものばかり。特に買うつもりがなくても、見ているだけで、楽しい気持ちに。
ただ、朝、早かったですね。まだ開店準備をしているお店や到着していない店も多かった。そして、朝食前だったので、なにも食べられなかったのも残念。
でも、せっかく高知市内に泊まるなら、日曜日に予定をあわせることをおすすめします。

さて、この日のアンパンマン列車は、瀬戸大橋アンパンマントロッコです。
この列車、子ども向けですが、実は大人も楽しい列車なのです。
始発駅は、琴平。そこで、早々に高知を離れることとなります。
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(この日も昼食は車中にて。子どもは、高知駅で買ったアンパンマンのキャラクターのパンです)

瀬戸大橋アンパンマントロッコは、快速列車の扱いのようで、グリーン席となっています。
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特急車両を改造しアンパンマンの世界に染めあげた車両は、子ども向けの小さなボックスシートが並んでいて、こちらに座席が指定されています。大人が4人座るのは、きついでしょう。日本一座席がショボいグリーン車です(笑)。たぶん4人掛けだと思うのですが、他の家族と相席にはなりませんでした。

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(入ってすぐのところに売店があるという…)

トロッコに乗車できるのは、瀬戸大橋の区間のみとなっていて、それまでは、アンパンマンのお弁当をこの車両で子どもは食べながら待つことなります。
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そしていよいよトロッコ車両へ。
でも、この日は、風も冷たかったこともあり、いっせいに移動、ということはなく、むしろ移動してくるほうが少なかったような。先ほどの車両で、十分楽しいからね。
でも、オススメポイントは、この車両にあります。
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そう、トロッコという開放的空間で瀬戸大橋を渡ることができるのは、この瀬戸大橋アンパンマントロッコだけなのです。
直に、瀬戸内の美しい景色を、風を感じながら、見ることができます。この日は、あいにくの空模様でしたが。

なにより凄いのが、トロッコ車両のつくり。小さい子どもでも外が見えるよう、低い位置に窓が設けられています(その中にはアンパンマンのキャラクターがいるという憎い演出)。
さらに驚きは、床にあります。
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なんとガラス張りになっているところがあるのです。真下にレールが、そして、その下には海が。瀬戸大橋アンパンマントロッコ、只者ではありません。

そのコンセプトから、大人の選択肢には、なかなか出てこないと思うのですが、大人もすごく楽しかったです。ただ、あくまでも対象は、子どもですからね。

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(見ての通り運転席も開放的。夏に運転手さんが熱中症になる事件がありましたが、このつくりなら暑そうですね)

瀬戸大橋を渡り、児島駅に着いたところで、トロッコ車両への乗車は終了となります。
列車は、児島駅で長時間停車。別の列車を先にやりますので、お急ぎのかたは乗り換えることができますが、せっかくなので、終点岡山駅まで乗車しました。
これにて、アンパンマン列車スタンプラリーは、終了。ですが、まだ、帰りの新幹線までに時間があります。



# by toyokaku | 2020-12-20 08:00 | 交通案内