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浜野佐知映画祭に行ってきました。

わたしに愛を語る資格などあるのだろうか。
そんな気分の今日この頃、行ってきました。浜野佐知映画祭です。
しかし、まあ、すごい。監督自ら映画祭をやっちゃってるんですから。
チラシなどによると、1971年に映画監督デビューしてから、すでに350本くらいピンク映画を撮影しているんだそうです。1998年には、ピンクではない自主制作映画を撮影し、現在4本。100歳まで撮る!と宣言しているそうです。
今回は、ピンクではない自主制作映画4本を中心にした1週間の映画祭となっています。

で、わたしはというと、見ちゃいました。全部。
そして、ピンク映画も見ました。原題「平成版阿部定 あんたが、欲しい」。原題というのは、ピンク映画というものは、興行先で新作として新しいタイトルがつけられていくからだそうで、監督自身、どういうタイトルがつけられているかわからないそうです。また、フィルムが痛んだり、なんらかの理由で勝手にカットされてしまうこともよくあるんだとか。
とはいえ、ピンク映画。あなどれません。1時間ほどのあいだに、絡みの多い映画、とでもいいましょうか、映画がはじまって5分以内に一発とかそういう決まりさえ守っていれば、どんなストーリーでもあり、というのは言い過ぎとして、きちんと物語として成立しているので、話しとして面白い映画になっています。
だから、放射能の問題をとりあげていたり、障害者の性をとりあげていたりもします。
今をときめく作品をつくっている監督さんや出演している俳優さんにピンク出身のかたが結構いらっしゃるという話しは、納得できます。
そんなわたしも食わず嫌いでした。AVとは、ぜんぜん違いますので、AV苦手なかたにも見ていただきたい映画です。

その「平成版阿部定」ですが、エロい。女優さんの憂う感じと、映像の美しさが、うまく解け合っていると思います。美人さんだし、服装とか普通にきれい目にしているのが余計にエロいし。ラストシーンが、とくに好きです、個人的に。女をうちに閉じこめておくなよ、という意味がこめられている作品だとか。

そして、同時上映でみたのが、薔薇族映画「メモリーズ」。これは、浜野監督はプロデュースでして、浜野作品の脚本をかいている山崎邦紀さんが、監督しています。
男同士の性愛を描いているのですが、これが難解。意味不明。そして、映像が強烈すぎて、未だに残像が……。某有名漫画が好きな某女装家さんが、何故か尻をだしています。連結シーンは、すごいです。ええっと、90年代後半くらいの作品らしいんですけど、こんな撮影できてたんかいな。


さて、わたしが好きなのは、最新作の「百合子、ダスヴィダーニヤ」でした。
芳子と百合子の実際にあった恋愛を描いた作品なのですが、まず映像が美しいです。
加茂花菖蒲園でロケをしたそうなのですが、素敵です。
それから絡みのシーン、なるほどピンク映画を撮っているからなのだ、と思わせます。
吉岡しげ美さんの音楽も印象的でした。
出演されている菜葉菜さんは、映画で見るより、実物のほうがはるかにかわいいです。応援したいと思わせる役者さんです。
一十三十一さんは、歌手なのですが、気丈な百合子役を後援されています。
ぱしっと締めるのは、荒木役の大杉漣さんです。
とかとか、もう素敵な役者さんばかりご出演されています。

「百合祭」は、ミッキーさんがいい味だしてますねえ。
いかんせん、早すぎた作品です。2001年って、まだ高齢者の恋愛が語られることはなかったのですね。ついこの間のことだと思っていたのになあ。
ようやく時代がついてきたといいますか、ぜひぜひ今の時代の「百合祭」(つまり続編)をみてみたいものです。

それから、「第七官界彷徨ー尾崎翠を探して」「こほろぎ嬢」は、尾崎翠という作家とその作品を題材にしています。いちど見たくらいだとわからないです、はっきりいって。尾崎翠の作品を読んでみなければ、という気分になります。わたし、知りませんでした。あと、鳥取に行ってみたい。

それにしても、フィルムの質感って、古い作品になればなるほど映画見てるぞという気分になりますね。上映技術というのも要求されるのだと思います。そういう意味からも、フィルム上映これで最後、などといわず、映写機のある(残る)違う映画館での第二回浜野佐知映画祭を希望します!
北海道でも福島でも尾道でもどこでも行きます〜。

そんなわけで、いよいよ明日9日(金)が、映画祭最終日です。
ぐるっとめぐって「百合祭」「百合子、ダスヴィダーニヤ」が上映されるそうです。
舞台挨拶には、大方斐紗子さんがいらっしゃるとか。
「百合祭」の旦那様!という怪演は、印象的すぎます。


オーディトリウム渋谷の階段あがっていくと、丸い黒めがねにロングヘアの女性、隣にはスキンヘッドに派手なシャツきたサングラスの男性という、どうにもいかついひとたちがいて、腰が引けるのですが、なんとまあ、この強面の二人が監督と脚本家なのです。
そんな見た目は、現場向けの顔なのでしょう。監督は、じつはやさしくお茶目なかたとお見受けしました。話しが、面白かったです。
また、どこかで楽しいお話をききたいですね。
って、あしたも監督はなしますけどね!
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by toyokaku | 2013-08-08 23:44