川原湯温泉@ダムに揺れる温泉

吾妻郡長野原町 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(中性低張性高温泉)

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源頼朝が見つけたとも、はたまた、旅のお坊さんがお告げにより見つけたともいわれている川原湯温泉。そして、八ツ場ダムの建設により沈むとされていた温泉地である。しかし、今、その八ツ場ダムの建設中止問題により、この温泉地が脚光を浴びている。いま、温泉地はどのような状況におかれているのか。視察に行ってきた。
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上野からの特急草津号でおよそ2時間半。降り立った駅は、長大なホームだけが特急列車がとまることを意味しているのかもしれないが、趣ある木造の駅舎は時間がとまったままになっており、ここからダム建設を感じることとなる。
目の前を走る狭い国道は、この日も渋滞気味。そのわきを観光客が数多くあるいている。
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まず向かったのは、吾妻渓谷。吾妻川に展開する渓谷は、その一部がダムに沈むとともに下流部においても流量の減少で今の景色が失われることはいうまでもあるまい。なかなか美しい渓谷であるが、すでに不釣り合いなコンクリートの壁が顔をのぞかせているし、遊歩道のそばにも大きなコンクリートの壁がそびえている。
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その反対側にあるのが、川原湯温泉だ。駅から温泉街へ続く道にあったと思われる建物は、大半が取り壊され空き地がさびしさをつのらせる。また、あちらこちらに無愛想な人工の壁がそびえているが、これは、地盤が弱いので崩壊を防止するための措置のようだ。
温泉街へは、てくてくと上り坂をあるいていく。ようやくお店や宿があらわれるようになったあたりが、温泉街のはじまりで、ここに共同浴場のひとつ、聖天様露天風呂がある。
人気があるときいていたので、覗くだけでもと思ったのだが、先客はさほど多くなく、これなら入浴しても楽しめそう、という判断の元、お湯をいただくこととする。
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ちょっと深めのお風呂に、熱いお湯がなみなみと注がれている。入るの一苦労、と思ったら、同行者、豪快に突入。いや、熱くないのか、熱いだろ、はい、熱かったらしい。あっという間に温まるし、ついでに赤くなる。
露天風呂といっても屋根がついているが、木々に囲まれたお風呂は、なんとも居心地がよいもの。不届き者が増えたおかげで、厳重に囲いが出来ちゃったりはしているらしいのだが。
そして、そんないい温泉に集うのは、温泉好きな人々。まったく赤の他人通しのようなのに、なぜか知り合いだったりするようでもある。あちらこちらの温泉談義に花が咲く。それも、若いお兄さんがひとりできていたりするから、まだまだこの国も捨てたもんじゃないかも。どこぞのおじさんが、熱い湯口で温泉たまごづくりに挑戦しており、もうすぐできるから待っててよ、といわれありがたくご相伴にあずかる。うまい。塩いらない。さらに、余った分までいただいてしまった。ありがとうございます。
はあ、極楽極楽。

雪が積もる頃もまたいいよ、とのこと。この日は、残念ながら雪はなかったので、ぜひとも雪景色の頃にまた訪問したいものだ。
結局、あっという間に電車の時間となり、温泉街の中心部までは足をのばせず。
笹湯に王湯。まだまだ風情のある共同浴場がある。もしダムに沈んでしまえば、もう、この風情は味わえない。


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# by toyokaku | 2010-02-05 22:52 | 大浴場−関東甲信越の湯

栗沢温泉@看板猫が出迎えるかもしれません

岩見沢市栗沢町 硫黄泉

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「ここどこですか、福島あたりの山あいですか」「いやいや北海道ですけど」
東北の温泉のような感じがしますが、さほど山あいに入っているというわけでもありません。もっとも、北海道の場合、どのくらいを山あいに入っているといえばいいのやら、なんですが。週末に降った雪で、ようやく冬らしい景色とはなりましたが、それでも雪少ないですねぇ。

受付には、ちょうど看板猫がでてきていました。でも、そこは猫ですから、気まぐれ。帰りには、どこかへお隠れでした。

「猫舌だよねぇ」「ええ」「猫肌なんだっけ?」「まあ猫舌肌ともいいますけど、なにか?」「栗沢温泉に行こうと思うんだけれど、あそこ熱いんだよね」
もともとは冷鉱泉なのですが、熱めにわかしています。この温泉、常連客中心なのでしょう、ぬるくしちゃうと怒られちゃうらしい。

ここ、もともと混浴だったんですかねぇ、というようなつくり。ひとつの浴槽の真ん中にサッシの仕切があり、男女を隔てていますが、お湯はいっしょ、頭上もあいているので、背が高いヒトならのぞけちゃうかも。この仕切じゃまだなぁ。これがなければ、もっと広く入れるのに。男子のほうは開放感ありませんが、女子のほうは、山に向けて窓があいているようです。

さて、と、うぅ、たしかに熱い。
やっとの思いで入ったお湯は、硫黄のにおいがほのかにしつつ、ぬめっとしたアルカリの感じがします。あたたまる、というか、赤くなる、だから熱い。飲泉もできるので、なめてみましたが、たしかにこれは硫黄泉。このあたりでは珍しいそうです。しかし、実はおなかの調子がよろしくないので、飲んじゃいけなかったんですけどね。

お湯はいいんですが、家族経営なんでしょう、ちょっと手入れが行き届いていないところが目につくかなぁ。更衣室、ちょっと温泉とはちがうにおいがするかも。

でもねぇ、クルマでちょっといっただけでいい温泉があるというのは、うらやましい限りなのです。


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# by toyokaku | 2009-12-29 08:39 | 大浴場−北海道の湯

みたまの湯@お湯良し眺望良し

西八代郡市川三郷町 アルカリ性単純温泉
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いうまでもなく甲府は盆地なわけですが、そのため、山沿いからは、美しい夜景を堪能することができます。有名なのは、新日本3大夜景に選ばれたとかいうフルーツ公園でしょう。そのうえにあるほったらかし温泉からの眺望は、なかなかすばらしいものがあります。ただ、いかんせん有名になりすぎ。観光バスでくるなよ…。
さて、前々から気になっていた温泉がありまして、それが今回訪れた温泉です。最寄の高速インターでいえば、甲府南か増穂になります。ということからわかるとおり、わざわざ行くようなところじゃないんです。まわりにこれといった観光地があるわけでなし。しいて言えば、精進湖から降りてくる途中に使えるってことか。で、精進湖や甲府南方面から行くには、「右左口」っていう交差点を曲がるのですが、これなんて読むと思います。「うばぐち」って読むんですよ。ここは、甲府から静岡の吉原を結ぶ中道往還の主要な宿場町だったんだそうです(甲府市の観光ガイドに詳細がのっています→http://www.city.kofu.yamanashi.jp/kanko/history/0125.htm)。徳川家康が整備したのかあ。こんどゆっくりあるいてみたいですね。で、この日は、すでにとっぷりと日が沈んでおりましたので、あたりはまっくら。ところどころ温泉への道案内はでているんですが、若干不安。このあたりって、基本果樹園だからどこ走っても同じような景色だしね。

入浴料を払おうとすると、どちらからと尋ねられます。客層を調べているそうで、レシートを見るとその場所が記録されています。そしてスタンプカードをくれるのですが、なかなかこれないって断ろうとしたら記念になりますから、っていいねえ、そういうお答え。
さて、温泉はというと、これが実にすばらしい。山梨に眺望を誇る温泉はいろいろありますが、眺望も泉質もよし。いうことありません。さらに営業時間が長い。ゆるゆるしちゃいます。加えて、印章づくりも体験できるとか。山梨ですからね。あと花火が名物だそうで、いろいろ展示してあります。
おっとまたしても話しがよれてますな。
お風呂は、薄茶色のお湯が満たされており、とぷとぷとあふれております。かけ流しのお風呂は、加温も加水もなしの源泉100%だそうで。大小の露天風呂があり、これがまたよくできていて、お風呂に入っていても夜景を楽しむことができます。だらっと半身浴状態で入れるような一角も。
それにしても、かなり遅めの時間だったとは思うのですが、なかなかの人気ぶりでした。これは、もっと早い時間だと混みこみなんだろうなぁ。それにしても、極楽極楽。しかし、わざわざここまで来る機会は少ないんだよなぁ。


http://www.mitamanoyu.jp/


Team-5kg【60.8】
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# by toyokaku | 2009-10-03 18:30 | 大浴場−関東甲信越の湯

やいづ黒潮温泉@駿河湾を眺めつつ

焼津市 カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉

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今年は、静岡と山梨にばかり通っていたような気がします。で、週末は山梨にいます状態は、10月になっても続くわけですが…。
さて、そんななか、静岡地震があったりしまして、なかなか大変なことになっていたわけですが、わたしがお世話になっている藤枝のお茶農家さんのところは、幸い、被害は数日間電話が使えなかっただけだそうでして、茶畑や古民家にはまったく被害がなく安堵しています。ただ、この集落のあたりは、もともと地盤がもろく、9月の連休に訪問した際は、道路には雨天通行止めの看板がでていました(いつでも通行止めにできるように柵が道路を占領していて、通りにくいったらありゃしなかった)。また、あちこちにポリタンクが放置されていたのでこれはなんだろうときいたら、静岡地震で鉱泉が湧き出したんだか復活したんだそうで、それを汲んでくるためのものなんだとか(むかし鉱泉宿があり川をせき止めてプールにしたりしていたんだそうで、その跡が今でも残っています=どこかで往時の写真を見たことあるんだよなぁ)。その鉱泉水を入れたというお風呂に入れてもらいましたが、半分以上沢の水だったから、はっきりいってよくわかりませんでした。まあ、それはそれ。
そんな藤枝市のお隣、焼津市では、焼津くろしお温泉と称し、駅前をはじめ、あちらこちらで温泉を堪能することができます。特に、国道150号線周辺には、大規模なホテルが点在しています。今回は、今話題の簡保の宿でお風呂をいただきました。

この宿泊施設は、高台にあり、さらにお風呂は高層階にあるので、眺望のよさが特徴です。内風呂しかありませんが、焼津港をはじめ駿河湾を一望することができます。
まあ、それだけといえば、それだけ、なんですが。温泉としては、特筆すべきところはないですね。

やはり
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# by toyokaku | 2009-09-07 07:59 | 大浴場−中部・東海・北陸の湯

別所温泉@古寺とともに

上田市 単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)

別所温泉は、信州最古の温泉ともいわれるほど歴史が古い温泉街である。
北向観音の御手水舎まで温泉というのには驚かされるし、お湯かけ地蔵まである。また、そこここでお湯をのむことができる。
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共同浴場は、3つ。今回は、そのうちの大湯にいってみた。地元のひとたちでにぎわうお湯をおかりした。
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お風呂は、大きくはないが、天井が高くて、心地よい。うっすらと硫黄のにおいがしている。あとからじわじわとあたたまってくる、そんないいお湯だ。
実は、露天風呂もあるのだが、こちらは開放感がないし、お湯もぬるめ、湯の花なんだかよくわかんないものが結構ういていて、あまり個人的には好きな感じではなかった。
やはり共同浴場に露天風呂はいらない、ってことなのかなぁ…。

Team-5kg【62.6】
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# by toyokaku | 2009-06-28 09:47 | 大浴場−関東甲信越の湯